風邪・お口の病気の予防に効果あり!『お口の体操』
今年初めてのブログとなります。今年もよろしくお願いいたします。
寒い日が続きますが、皆さん体調は大丈夫でしょうか?
当院の患者さんの中にも、風邪やインフルエンザで体調をくずしてしまい行けなくなったとのキャンセルのご連絡がこのところあります。
予防には、まず基本としてうがいや手洗いは大切ですが、それ以外にも当院で患者さんに指導している手軽でかつ効果的な予防法があります。
その方法とは「あいうべ体操」です。
九州の内科医の今井一彰先生が考案された体操です。
特別な器具や材料など一切必要なく、やろうと思えばいつでもどこでもすることが可能です。
小さなお子さんからお年寄りの方まで、どなたでも気軽にすることが出来ます。
では、実際のやり方をご紹介します。
読みながら、実際にやっていただけると嬉しいです。
1.「あー」と口を大きく開く
2.「いー」と口を大きく横に広げる
3.「うー」と口を前に突き出す
4.「べー」と舌を突き出して、下に伸ばす
コツとしては、声は余り出さなくて良いのですが、一つひとつの口の動きを出来るだけ大きくすることが大切です。
最後の「べー」は出来るだけ舌を伸ばした方が効果的です。
1日30回を目安に、気軽に初めていただけたらと思います。
お風呂に入っている時にされるのもおススメです。
あごに痛みのある場合は、「いーうー」でもOKです。
簡単なお口の体操ですが、その効果は大きいです。
これを続けることで、呼吸が口呼吸から鼻呼吸へと改善していきます。
では、鼻呼吸がなぜ良いのでしょうか?
空気中には、ホコリや細菌、ウイルス、花粉など、様々な異物や病原菌が混じっています。
それらを呼吸によって空気と一緒に吸い込んでしまいますが、鼻呼吸の場合は、鼻毛や鼻の粘膜の線毛などにからめ取られ、さらにノドの方に進むと免疫組織の扁桃リンパ組織がブロックしてくれます。
つまり、鼻は病気から私たちの身を守ってくれる優れた「天然のマスク」なのです。
これにより、風邪やインフルエンザなどを予防することが出来るのはもちろんですが、それだけではなく口呼吸により引き起こされる可能性がある歯周病、虫歯、口臭、口内炎などのお口の病気の予防にもつながります。
さらに今井先生によりますと、口呼吸をしていると口の中が乾燥して、だ液の分泌が減り、脳への酸素や血液の供給も悪くなり、体にストレスを与えることになります。
このストレスが、自律神経のバランスを乱して、アトピー、喘息、花粉症などのアレルギーの引き金にもなります。
逆に、「あいうべ体操」で、鼻呼吸に改善すると、自律神経のバランスが良くなり、体の免疫力が高まり、病気の改善につながります。
費用もかからず、いつでもどこでも出来るこの「あいうべ体操」で、快適な日々を過ごせると良いですね。
今日も良かった。